C言語とC++の違いを徹底比較|初心者が最初に選ぶならどっち?
生徒
「先生、C言語とC++って名前が似ていますけど、どう違うんですか?」
先生
「良い質問ですね。C++はC言語をもとにして作られた言語で、共通点も多いですが、考え方に違いがあるんです。」
生徒
「なるほど。でも初心者が勉強を始めるなら、どっちを選べばいいんでしょうか?」
先生
「それぞれにメリットがあります。今日はC言語とC++の違いを、初心者にも分かりやすく比較していきましょう。」
1. C言語とC++の関係とは?
C言語は1972年に誕生した手続き型プログラミング言語です。これは「上から順に処理を実行する」という考え方に基づいており、コンピュータに対して「この手順で動け」と命令していくスタイルです。
一方、C++は1980年代にビャーネ・ストロヴストルップによって開発されました。C言語を拡張して、より大規模なプログラムを効率的に開発するために作られた言語です。C++は「オブジェクト指向プログラミング」という考え方を取り入れており、部品(オブジェクト)を組み合わせてプログラムを作ることができます。
つまり、C++はC言語の発展版でありながらも、まったく別の設計思想を持つ言語でもあります。
2. 手続き型とオブジェクト指向の違いを理解しよう
少し難しく聞こえるかもしれませんが、ここはCと言語C++の最も大きな違いです。
手続き型プログラミング(C言語)は、「順番通りに命令を実行していく」スタイルです。例えば、料理のレシピを上から順番に読むようなものです。材料を切る→炒める→味付けする、という流れですね。
オブジェクト指向プログラミング(C++)は、部品を組み合わせる考え方です。料理で言えば、「材料(クラス)」「調理方法(メソッド)」をひとまとまりにして再利用できるようにするイメージです。つまり、効率的にプログラムを構築できるのがC++の特徴です。
3. C言語とC++の具体的な違いを比較
次の表は、C言語とC++を初心者向けにわかりやすく比較したものです。
| 項目 | C言語 | C++ |
|---|---|---|
| 登場時期 | 1972年 | 1983年 |
| プログラミングの考え方 | 手続き型(順序に沿って実行) | オブジェクト指向(部品を組み合わせ) |
| コードの構造 | 関数を中心に設計 | クラスとオブジェクトを中心に設計 |
| 使われる分野 | 組み込み・OS・システム開発 | ゲーム・アプリ・大規模システム開発 |
| 速度・効率 | 非常に高速 | 高速だがやや複雑 |
4. C言語の特徴と得意分野
C言語は、ハードウェアに近いレベルでプログラムを書くことができます。そのため、コンピュータの動作を細かく制御したい場合に非常に適しています。
たとえば、スマートフォンの中のOSや冷蔵庫・自動車などの機械を動かすプログラム(組み込みシステム)は、ほとんどがC言語で作られています。C言語は「コンピュータを直接操る力」を持っており、他の言語では代替しにくい存在です。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
printf("こんにちは、C言語!\n");
return 0;
}
こんにちは、C言語!
このようにC言語ではシンプルな命令を組み合わせて動作を作り上げます。構文が単純なので、コンピュータの基本を理解するのに最適です。
5. C++の特徴と得意分野
C++はC言語にオブジェクト指向の考え方を追加した言語です。クラスや継承、カプセル化などの仕組みを使って、再利用性の高いプログラムを作ることができます。
特に、C++はゲーム開発・3Dシミュレーション・金融システム・デスクトップアプリケーションなどの複雑なプログラムで活躍しています。たとえば、有名なゲームエンジン「Unreal Engine」や「Unity(内部の一部)」でもC++が使われています。
#include <iostream>
using namespace std;
class Greeting {
public:
void sayHello() {
cout << "こんにちは、C++!" << endl;
}
};
int main() {
Greeting g;
g.sayHello();
return 0;
}
こんにちは、C++!
このように、C++では「クラス」という仕組みを使って機能をまとめることができます。大規模な開発にも対応しやすく、プログラムの保守性(メンテナンスのしやすさ)も高いのが特徴です。
6. 初心者はどちらを学ぶべき?
初心者が最初に学ぶならC言語がおすすめです。理由はシンプルで、C言語は「プログラミングの基礎力」を鍛えるのに最適だからです。
C言語を学ぶことで、変数・関数・メモリ・ポインタなどの基本概念を深く理解できます。これらの知識はC++やPython、Javaなど他の言語を学ぶときにも役立ちます。
一方で、すでにC言語の基礎を理解していて、「オブジェクト指向」に興味がある人や「ゲーム・アプリ開発」に挑戦したい人はC++に進むと良いでしょう。
つまり、最初はC言語 → 応用でC++という流れが最も自然です。
7. C言語とC++は兄弟のような関係
C言語とC++は似ている部分も多く、どちらも世界中で使われ続けている信頼性の高い言語です。C言語は「コンピュータの仕組みを学ぶ基礎」、C++は「現代的で大規模な開発に強い言語」として位置づけられています。
まずはC言語で基礎を固め、その後C++で応用力を高めることで、プログラミングスキルを幅広く活かせるようになります。両方を理解することで、より深くコンピュータと向き合えるエンジニアへの第一歩となるでしょう。
まとめ
C言語とC++の違いを理解することによって、プログラミング言語に込められた設計思想や用途を深く知ることができます。C言語は手続き型の考え方を基盤としており、コンピュータに対して命令を順番に実行させる構造を持っています。プログラムの流れを明確に記述できるため、メモリ管理やデータの動き、処理の仕組みを直接理解できる点が大きな特徴です。一方でC++はC言語を拡張して生まれた言語であり、オブジェクト指向の概念を取り入れることで複雑なソフトウェアを効率的に組み立てられるよう設計されています。クラスや継承、カプセル化といった仕組みによって、大規模な開発でも保守性と拡張性を両立しやすい点が強みとなります。両者は共通点も多いものの、目指している目的や活用される分野が異なるため、それぞれの得意分野を理解した上で使い分けることが重要です。 C言語は組み込み制御やハードウェアと密接に関わる分野で不可欠です。家電、医療機器、自動車、産業用機械、通信機器など、動作の信頼性と高速処理が求められる環境で活用されます。限られたメモリや処理能力の中で動作させる必要があるため、無駄のない構造を持つC言語は現在でも現役の技術です。一方、C++はゲーム開発、三次元処理、リアルタイムグラフィックス、金融システム、デスクトップアプリケーションなど、複雑な処理を扱う場面で力を発揮します。ゲームエンジンや大規模ソフトウェアで広く使われており、現代的なアプリケーション開発に適した言語です。 初心者が最初に学ぶのであれば、まずC言語で変数、関数、制御構文、メモリの動きを理解し、その基礎をもとにC++へと進む流れが自然です。基礎を押さえることで、C++のクラス設計やオブジェクト指向の理解が深まり、より高度な開発に挑戦できるようになります。C言語はコンピュータの仕組みを学ぶための入口であり、C++はその知識を応用して大規模な開発に挑むための次のステップと言えます。どちらも現代社会で重要な役割を持ち続けており、両方の視点を持つことが技術者としての成長につながります。
サンプルプログラムで違いを比較しよう
まずは手続き型の考え方にもとづくC言語の例です。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
int 回数 = 3;
for (int i = 0; i < 回数; i++)
{
printf("手続き型による処理: %d回目の実行です。\n", i + 1);
}
return 0;
}
次に、オブジェクト指向にもとづくC++の例です。
#include <iostream>
using namespace std;
class Counter {
private:
int 回数;
public:
Counter(int 初期値) {
回数 = 初期値;
}
void 実行() {
for (int i = 0; i < 回数; i++) {
cout << "オブジェクト指向による処理: " << i + 1 << "回目の実行です。" << endl;
}
}
};
int main() {
Counter c(3);
c.実行();
return 0;
}
同じ処理をしていても、構造が異なることで設計思想の違いが見えてきます。手続き型は処理順を重視し、オブジェクト指向は機能をまとめて再利用しやすくします。
生徒
「C言語とC++の違いがよくわかりました!どちらも同じ系統の言語だけど目的が違うんですね。」
先生
「そうです。C言語は基礎を学ぶのに向いていて、C++は大規模で複雑な開発に向いています。まずはC言語で仕組みを理解すると良いですよ。」
生徒
「では、次はC++でオブジェクト指向の勉強にも挑戦してみます!」
先生
「楽しみですね。仕組みを理解していくと、できることがどんどん広がりますよ。」