Visual Studio CodeでC言語を実行する方法【拡張機能の設定と実行手順】
生徒
「先生、C言語をVisual Studio Codeで動かしたいんですけど、どうすればいいですか?」
先生
「いい質問ですね。Visual Studio Code(通称VSCode)は、無料で使える人気のエディタで、C言語の開発にも使えます。ただし、そのままではC言語を実行できないので、拡張機能とコンパイラの設定が必要なんです。」
生徒
「拡張機能って何ですか?」
先生
「簡単に言うと、VSCodeに“C言語を理解させるための追加機能”です。これを入れることで、Cプログラムのコンパイル(翻訳)や実行ができるようになります。それでは、設定方法を順番に見ていきましょう!」
1. Visual Studio Codeとは?
Visual Studio Code(VSCode)は、Microsoftが提供している無料のプログラミング用ソフトです。軽量で動作が早く、C言語・Python・JavaScriptなど、さまざまな言語に対応しています。
VSCode自体は「コードを書くためのノート」のようなもので、実際にC言語のプログラムを動かすためにはコンパイラが必要です。コンパイラとは、C言語のソースコードをコンピュータが理解できる形(実行ファイル)に変換するソフトのことです。
今回は、GCC(WindowsならMinGW)を使う方法で説明します。GCCはC言語を翻訳するための有名なコンパイラです。
2. 事前準備:GCC(MinGW)をインストールしよう
VSCode単体ではCプログラムを実行できません。まずはGCC(MinGW)をインストールします。MinGWとは、WindowsでGCCを使えるようにするためのツールです。
- ブラウザで「MinGW download」と検索し、公式サイトにアクセス。
- インストーラをダウンロードして実行。
- 「mingw32-gcc-g++」と「mingw32-base」を選択してインストール。
- インストール後、「環境変数PATH」に
C:\MinGW\binを追加。
この設定をすることで、コマンドプロンプト(黒い画面)からgccコマンドが使えるようになります。
確認方法は以下の通りです。
gcc --version
gcc (MinGW.org GCC Build-2) 9.2.0
このようにバージョンが表示されれば準備完了です。
3. VSCodeにC言語用の拡張機能をインストールする
次に、VSCodeを開いて「拡張機能」を追加します。左側のサイドバーにある四角いアイコン(またはCtrl + Shift + X)をクリックしましょう。
検索ボックスに次のキーワードを入力します。
- C/C++(Microsoft製)
- Code Runner
C/C++拡張機能は、C言語の構文チェックや補完機能(入力補助)を提供します。Code Runnerは、プログラムをワンクリックで実行できる便利ツールです。
それぞれインストールボタンを押して有効化しましょう。
4. Cプログラムを作成して実行してみよう
それでは実際に、C言語のプログラムをVSCodeで動かしてみましょう。
- VSCodeで新しいフォルダを作成し、名前を「C_Study」などにします。
- その中に「hello.c」というファイルを作成します。
- 次のコードを入力します。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
printf("こんにちは、Visual Studio CodeでC言語!\n");
return 0;
}
保存したら、上部メニューの「▶ 実行」ボタン、または右クリックで「Run Code」を選びます。
すると、下のターミナル画面に次のように表示されます。
こんにちは、Visual Studio CodeでC言語!
これでVSCodeでC言語が動作するようになりました。
5. 実行できないときのトラブル対処法
もし「gccが見つからない」や「実行エラー」と表示される場合は、次の点を確認してください。
- MinGWのパス(
C:\MinGW\bin)が環境変数PATHに追加されているか。 - ファイルの拡張子が正しく
.cになっているか。 - 保存を忘れていないか(VSCodeでは保存前のコードは実行されません)。
また、ターミナルで直接コンパイルする方法もあります。
gcc hello.c -o hello
./hello
こんにちは、Visual Studio CodeでC言語!
このようにコマンドで実行しても結果は同じです。慣れてくると、ターミナル操作も覚えておくと便利です。
6. 自動ビルドと実行の設定(Code Runnerの設定変更)
「Code Runner」で実行するときに、標準入力が使えないことがあります。その場合は、設定を変更してターミナルで動かすようにします。
- VSCode右下の歯車アイコン → 「設定」 を開く。
- 検索バーに「code runner run in terminal」と入力。
- 「Run Code in Terminal」にチェックを入れる。
これで、ターミナル上でプログラムが動作し、scanfなどの入力関数も使えるようになります。
7. これでC言語開発環境は完成!
ここまで設定すれば、Visual Studio Codeを使ってC言語の学習や練習がスムーズに行えます。GCCコンパイラで動作確認をしながら、プログラムの書き方を学んでいきましょう。
Visual Studio Codeは拡張性が高く、C言語以外にも多くの言語に対応しているため、今後の学習にも長く使えます。
まとめ
Visual Studio Codeを使ったC言語開発環境づくりは、初めての人にとっては手順が多いように感じられるかもしれません。しかし、拡張機能の導入やGCC(MinGW)の設定がスムーズに行えるようになると、C言語のコンパイルや実行が簡単になり、学習が一段と進めやすくなります。とくに、C/C++拡張機能とCode Runnerは、プログラム作成から実行までを効率化してくれる重要な要素です。これらの環境を整えることで、構文エラーの発見、コード補完、ターミナル実行などが快適になり、C言語の基礎理解にも役立ちます。また、環境変数PATHの設定やターミナルでのgccコマンドの動作確認は、プログラミング基礎の理解を深める重要な工程です。 さらに、Visual Studio Codeは軽量で高機能なエディタとして知られており、C言語学習だけでなく、他のプログラミング言語にも柔軟に対応できる点が大きな魅力です。今回のまとめとして、環境構築の流れ、拡張機能の役割、C言語の実行方法、トラブル対処法などを振り返ることで、学習プロセス全体が視覚的に整理され、より深い理解につながります。次に示す簡単なサンプルプログラムは、Visual Studio CodeとGCCを利用した実行環境が正しく整っているかを確認するための基礎として活用できます。
サンプルプログラム
以下は、環境構築の正常動作を確認できる基本的なC言語のプログラムです。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
printf("さいごの確認テストです。Visual Studio CodeでC言語が動作しています。\n");
return 0;
}
このサンプルを実行し、正しくメッセージが表示されれば、Visual Studio CodeとGCCの連携は成功していることになります。また、Code Runnerの設定変更により、ターミナルを利用した実行も可能になり、scanfや複雑な処理を含むプログラムにも対応できます。実行環境が安定すると、C言語のアルゴリズム学習やファイル操作、構造体などの応用プログラムにも取り組みやすくなります。ぜひ、この環境を使って確実なスキルアップを目指してください。
生徒
「先生、今日の内容でVisual Studio CodeとC言語の関係がよく分かりました!拡張機能がこんなに便利だとは思いませんでした。」
先生
「それは良かったですね。C言語は実行環境の準備が少し大変ですが、一度整えてしまえばとても扱いやすくなりますよ。」
生徒
「GCCの確認方法も勉強になりました。ターミナルで動かせると、本格的にプログラミングしている感じがします!」
先生
「その感覚はとても大切です。ターミナル操作に慣れると、C言語以外の言語でも応用できますし、エンジニアとしての基礎力も高まります。」
生徒
「次はもっと複雑なプログラムにも挑戦してみたいです!」
先生
「その意欲があれば大丈夫です。まずは今回の環境を活かして、色々なCプログラムを試してみましょう。」