カテゴリ: C++ 更新日: 2025/12/25

C++開発のIDE選びを完全ガイド!初心者でもわかるCLion・Eclipse CDT・Qt Creator比較

IDE選び:CLion, Eclipse CDT, Qt Creator比較
IDE選び:CLion, Eclipse CDT, Qt Creator比較

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「C++のプログラミングって、どんなソフトを使って開発するのがいいんですか?」

先生

「C++ではIDEと呼ばれる開発ソフトを使うと作業がとても楽になります。CLion、Eclipse CDT、Qt Creatorといった有名なIDEがありますよ。」

生徒

「名前は聞いたことがありますけど、違いがよくわかりません…。」

先生

「では、それぞれの特徴を初心者向けに比べながら説明していきましょう。」

1. IDEとは?初心者にもわかる開発ソフトの役割

1. IDEとは?初心者にもわかる開発ソフトの役割
1. IDEとは?初心者にもわかる開発ソフトの役割

まずIDE(統合開発環境)という言葉から説明します。IDEとは、C++プログラムを書くための道具がひとまとめになった開発ソフトです。ふつうC++では、コードを書くエディタ、実行できる形に変換するコンパイラ、動きを確認して原因を見つけるデバッガなどを別々に使います。IDEを使うと、それらが一つの画面にまとまるので、「書く→ビルドする→実行する→直す」という流れを迷わず進められます。

特にプログラミング未経験者がつまずきやすいのが、ファイルの置き場所やプロジェクト設定、ビルド手順といった最初の準備です。IDEはこうした設定を案内したり、自動で整えてくれたりするため、C++の基本文法や書き方そのものに集中しやすくなります。エラー箇所が色で示されたり、補完候補が表示されたりするのも、学習を続けやすいポイントです。

例えば、次のような短いプログラムでも、IDEなら作成から実行までがスムーズです。


#include <iostream>

int main() {
    std::cout << "Clang sample program" << std::endl;
    return 0;
}

このサンプルは、画面に文字を表示するだけの内容ですが、IDE上では保存、ビルド、実行の操作がまとまっているため、初めてでも結果を確認しやすいです。もし記号の付け忘れや書き間違いがあっても、IDEがその場でヒントを出してくれるので、C++学習の入り口として安心感があります。

ここではC++開発でよく使われるCLionEclipse CDTQt Creatorの三つを、特徴や使いやすさを中心に比較していきます。

2. CLion の特徴:簡単操作で初心者にも安心のIDE

2. CLion の特徴:簡単操作で初心者にも安心のIDE
2. CLion の特徴:簡単操作で初心者にも安心のIDE

CLionはJetBrainsが開発したC++専用のIDEで、初心者でも扱いやすい操作性が大きな特徴です。コード入力中に候補を出してくれる自動補完はもちろん、文法ミスや書き方の不自然さをその場で知らせてくれるため、「どこが間違っているのか分からない」という最初の壁を越えやすくなります。関数やクラスの定義へすぐ移動できる機能もあり、ファイルが増えても迷いにくいのが助かるところです。

また、CMakeをベースとしたプロジェクト管理が標準搭載されているため、複雑な設定を自分で行う必要がほとんどありません。新規プロジェクトを作成すると、必要なフォルダ構成や設定ファイルが整った状態から始められるので、C++の学習では「まず動かしてみる」体験を早めに作れます。ビルドや実行もボタン操作で進められ、デバッグ時には変数の中身を見ながら原因を追えるため、理解が深まりやすいです。

たとえば、CLionで次のような短いプログラムを作ると、実行結果をすぐに確認できます。


#include <iostream>

int main() {
    std::cout << "CLionでC++をはじめよう" << std::endl;
    return 0;
}

このサンプルは文字を表示するだけですが、CLionでは入力中に補完が出たり、必要なヘッダが不足していると警告が出たりします。初心者でも「保存→ビルド→実行→直す」という流れが見えやすく、C++の基本構文に集中しやすいのが魅力です。

パソコンの性能をしっかり使うため、動作が快適で作業に集中しやすい点も特徴です。ただし、有料ソフトという点は注意が必要です。しかし学生や個人学習では無料プランも利用できるため、多くの学習者に人気があります。

3. Eclipse CDT の特徴:無料で多機能、初心者も扱える安心の定番IDE

3. Eclipse CDT の特徴:無料で多機能、初心者も扱える安心の定番IDE
3. Eclipse CDT の特徴:無料で多機能、初心者も扱える安心の定番IDE

Eclipse CDTは、Eclipseという有名なIDEにC++向けの拡張機能(CDT)を加えた統合開発環境です。完全無料で利用できるため、C++学習を始める際に導入しやすく、「まずは環境を整えてコードを書いてみたい」という初心者に向いています。プロジェクト作成からビルド、実行までを一つの画面で操作できるので、開発の流れを理解しやすいのも特徴です。

プラグインが非常に豊富で、自分の学習段階や目的に合わせて機能を追加できる点もEclipse CDTの魅力です。最初は画面が少し複雑に見えるかもしれませんが、基本的な操作に慣れてくると、大きなプログラムでも管理しやすくなります。無料でありながら、本格的なC++開発にも対応できる点は大きな強みです。

次は、条件によって処理が変わるif文を使った簡単なサンプルです。


#include <iostream>

int main() {
    int number = 10;

    if (number >= 10) {
        std::cout << "数値は10以上です" << std::endl;
    } else {
        std::cout << "数値は10未満です" << std::endl;
    }

    return 0;
}

このプログラムでは、変数の値によって表示する文字を切り替えています。Eclipse CDTでは、if文の中括弧や条件式を書いている途中でも補完や警告が表示されるため、条件分岐の書き方を自然に覚えやすいです。実行結果を見ながら値を変えて試すことで、C++の基本的な考え方を理解しやすくなります。

また、GCCやClangといったコンパイラと組み合わせて使えるため、Linux環境やWindows環境での開発とも相性が良く、学習用途から実務レベルまで幅広く利用されています。

4. Qt Creator の特徴:GUIアプリ開発も可能な高機能IDE

4. Qt Creator の特徴:GUIアプリ開発も可能な高機能IDE
4. Qt Creator の特徴:GUIアプリ開発も可能な高機能IDE

Qt Creatorは、QtというGUIフレームワークを使ってアプリケーションを作るためのIDEですが、C++開発環境としても非常に優秀です。動作が軽いため低スペックのパソコンでもスムーズに動く点が魅力です。

特に画面を作る「GUI開発」が直感的にできるため、ボタンやウィンドウのあるアプリを作りたい人には最適な環境です。初心者でも視覚的に操作しながらC++を学べるため、楽しみながら学習を進められます。

またプロジェクト管理がしやすく、コード補完やデバッグ機能も非常に優れているため、多くのC++開発者に愛用されています。

5. 三つのIDEの比較:初心者におすすめなのは?

5. 三つのIDEの比較:初心者におすすめなのは?
5. 三つのIDEの比較:初心者におすすめなのは?

ここまで紹介したCLion、Eclipse CDT、Qt Creatorにはそれぞれ異なる強みがあります。簡単に比較すると、使いやすさではCLion、無料で始めたい場合はEclipse CDT、GUI開発もしたい場合はQt Creatorが向いています。

初心者が最初に触るのであれば、操作のしやすさと設定不要の点からCLionが特におすすめです。Eclipse CDTは無料で機能も豊富なため、費用を抑えたい学習者に向いています。Qt Creatorはアプリ画面を自作したい人にぴったりです。

どのIDEもC++開発に必要な機能がそろっているため、最終的には自分の目的や作りたいアプリに合わせて選ぶとよいでしょう。

6. IDE選びで失敗しないためのチェックポイント

6. IDE選びで失敗しないためのチェックポイント
6. IDE選びで失敗しないためのチェックポイント

C++のIDEはどれも便利ですが、最初に合わないものを選ぶと「設定が難しい」「動かし方が分からない」と感じて手が止まりやすくなります。そこで、初心者がIDE選びで確認しておきたいポイントを整理しておきましょう。まず大切なのは、インストール後にすぐビルドと実行ができるかです。C++は開発環境の準備が学習の最初の山場になりやすいので、最初は設定の手間が少ないIDEほど取り組みやすくなります。

次に、コード補完やエラー表示の分かりやすさも重要です。入力ミスをその場で見つけられると、C++の文法や書き方を覚えるスピードが上がります。さらに、作りたいものに合わせて、コンソール中心なのか、GUIアプリ開発も視野に入れるのかを考えるのもポイントです。学習の段階では「まず動くものを作る」経験が積み重なるほど、C++の理解が安定していきます。

7. コンパイラとビルドの基本:GCC・Clangを知っておくと安心

7. コンパイラとビルドの基本:GCC・Clangを知っておくと安心
7. コンパイラとビルドの基本:GCC・Clangを知っておくと安心

IDEを使うとビルド作業がボタン操作で進むため、最初は「なぜ動くのか」を意識しなくても開発ができます。ただ、慣れてきたときに役立つのが、コンパイラビルドの基本的な理解です。C++のプログラムは、書いたコードをそのまま実行するのではなく、コンパイラ(GCCやClangなど)で実行ファイルに変換してから動かします。IDEはこの変換作業をまとめて扱ってくれる、というイメージです。

例えば「実行できない」「ビルドエラーが出る」といった場面では、エラー表示の意味を少しずつ読むことが大切になります。IDEのエラー一覧から該当箇所に移動できるので、初心者でも原因を追いやすいです。次のサンプルでは、変数の値に応じて表示内容が変わる、シンプルな条件分岐を使っています。


#include <iostream>

int main() {
    int score = 80;

    if (score >= 60) {
        std::cout << "合格です" << std::endl;
    } else {
        std::cout << "不合格です" << std::endl;
    }

    return 0;
}

このような短いコードでも、ビルドして実行し、結果を確認する流れを繰り返すことで、C++の基本が身についていきます。IDEを使う場合は、エラーが出たらすぐに直せる環境が整っているので、試行錯誤しやすいのが強みです。

8. デバッグ機能を使うとC++の理解が早くなる

8. デバッグ機能を使うとC++の理解が早くなる
8. デバッグ機能を使うとC++の理解が早くなる

C++学習で伸びやすい人の共通点として、「動かないときに理由を調べる」習慣があります。そのとき役立つのが、IDEに標準で備わっているデバッグ機能です。デバッグは、プログラムを一行ずつ動かしながら、変数の値や処理の流れを確認する方法です。printで表示して確認する方法もありますが、デバッグを使うと原因にたどり着くまでが早くなります。

例えばif文の条件が想定と違うとき、変数の値が途中で変わっているときなど、実行しながら状態を見られるのは大きなメリットです。CLionやEclipse CDTはデバッグ機能が充実しており、Qt CreatorもGUI開発とあわせて動作確認がしやすい環境が整っています。C++の学習では、文法を覚えるだけでなく、実際に動かしながら理解することが大切なので、デバッグを使えるIDEは学習の味方になります。

まとめ

まとめ
まとめ

C++開発とIDEの関係を振り返る

ここまで、C++の学習や開発を進めるうえで欠かせないIDEについて、CLion、Eclipse CDT、Qt Creatorを中心に詳しく見てきました。C++は処理速度が速く、幅広い分野で使われている一方で、環境構築やビルド、デバッグといった作業が難しく感じやすい言語でもあります。そのため、どのIDEを使うかは、学習のしやすさや理解の深さに大きく影響します。

IDEは単なるコードを書くためのソフトではなく、エディタ、コンパイラ、デバッガ、プロジェクト管理といった機能を一つにまとめた開発環境です。特に初心者にとっては、ファイルの配置や設定を自動で整えてくれる点や、エラーを分かりやすく表示してくれる点が大きな助けになります。これにより、C++の基本文法や考え方そのものに集中できるようになります。

三つのIDEの特徴を整理する

CLionは、操作の分かりやすさと高機能な補完、解析機能が特徴で、初めてC++に触れる人でも安心して使い始められるIDEです。CMakeを前提とした構成により、複雑な設定を意識せずにプログラム作成へ進める点は、学習の初期段階で特に効果的です。デバッグ機能も直感的で、変数の中身や処理の流れを確認しながら理解を深められます。

Eclipse CDTは、完全無料でありながら本格的なC++開発に対応できる点が魅力です。最初は画面が複雑に感じられるかもしれませんが、基本操作に慣れると、大規模なプロジェクトでも扱いやすくなります。プラグインによる拡張性が高く、学習段階から実務レベルまで長く使えるIDEとして、多くの開発者に利用されています。

Qt Creatorは、GUIアプリケーション開発とC++学習を同時に進めたい人に向いたIDEです。画面構成を視覚的に確認しながらプログラムを作れるため、ボタンやウィンドウの動きを理解しやすくなります。軽快な動作も特徴で、環境に左右されにくい点も安心材料です。

IDEを使った学習の進め方

C++学習では、文法を覚えるだけでなく、「書いて、ビルドして、実行して、直す」という流れを何度も繰り返すことが重要です。IDEを使えば、この一連の流れを一つの画面で確認できるため、学習のテンポが崩れにくくなります。エラーが出たときも、該当行へすぐ移動できるため、原因を探す力が自然と身についていきます。

例えば、条件分岐や繰り返し処理といった基本構文は、実行結果を確認しながら少しずつ書き換えて試すことで理解が深まります。IDEの補完や警告表示を活用することで、正しい書き方や考え方を体感的に学べる点も大きなメリットです。

サンプルプログラムで振り返るC++の基本


#include <iostream>

int main() {
    int value = 5;

    if (value > 3) {
        std::cout << "条件を満たしています" << std::endl;
    } else {
        std::cout << "条件を満たしていません" << std::endl;
    }

    return 0;
}

このようなシンプルなプログラムでも、IDEを使えば入力補完やエラー表示を確認しながら作成できます。数値を変えて何度も実行してみることで、if文の動きや条件分岐の考え方が自然と身についていきます。小さな成功体験を積み重ねることが、C++学習を続けるうえで大切です。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「C++って難しそうなイメージがありましたけど、IDEを使うと意外と流れが分かりやすいですね。」

先生

「そうですね。IDEはC++の学習を支えてくれる道具です。最初は設定や操作に戸惑っても、少しずつ慣れていけば大丈夫ですよ。」

生徒

「CLionは分かりやすくて、Eclipse CDTは無料で本格的、Qt Creatorは画面付きのアプリが作れるんですね。」

先生

「目的に合わせて選ぶのがポイントです。学習段階では、まず動かして理解することを大切にしましょう。」

生徒

「IDEを使って、エラーを直しながらC++の基本をしっかり身につけていきたいです。」

先生

「その姿勢が一番大切です。焦らず、IDEを活用しながらC++開発を楽しんでいきましょう。」

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