カテゴリ: C++ 更新日: 2026/02/08

Visual StudioとCMakeの連携でC++開発を簡単に始める方法

Visual StudioとCMakeの連携
Visual StudioとCMakeの連携

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、CMakeで作ったC++プロジェクトをVisual Studioで開きたいです。」

先生

「それなら簡単です。CMakeはVisual Studio向けのプロジェクトファイルを自動生成できるので、設定を少し書くだけで使えます。」

生徒

「でも、Visual Studio専用の設定とか必要じゃないですか?」

先生

「Visual Studio用の設定もCMakeLists.txtに書くことができますし、基本は共通のCMakeファイルで管理できます。」

1. Visual StudioとCMakeを連携するメリット

1. Visual StudioとCMakeを連携するメリット
1. Visual StudioとCMakeを連携するメリット

Visual Studioは、Windowsで最も使われるC++開発環境の一つです。CMakeと連携することで、次のようなメリットがあります。

  • 同じCMakeLists.txtでVisual Studioプロジェクトを生成可能
  • 複数のビルド構成(Debug/Release)を簡単に切り替えられる
  • ライブラリや依存関係の管理が統一され、チーム開発に最適
  • マルチプラットフォーム対応のCMakeプロジェクトでもWindows専用に最適化可能

特に初心者でも、Visual StudioのGUIを使ってビルドやデバッグが行えるので、C++学習の敷居がぐっと下がります。

2. Visual Studio用CMakeプロジェクトの作成手順

2. Visual Studio用CMakeプロジェクトの作成手順
2. Visual Studio用CMakeプロジェクトの作成手順

Visual StudioでCMakeプロジェクトを使う場合、手順は次の通りです。

  1. Visual Studioを起動し、「CMakeプロジェクトを開く」を選択
  2. CMakeLists.txtがあるフォルダを指定
  3. Visual Studioが自動でCMakeの構成を読み込み、ビルドターゲットを生成
  4. F5キーでビルド&実行

この手順だけで、Windows上でC++プロジェクトの開発とデバッグが可能になります。

3. CMakeLists.txtにVisual Studio向け設定を追加

3. CMakeLists.txtにVisual Studio向け設定を追加
3. CMakeLists.txtにVisual Studio向け設定を追加

Visual Studio固有の設定をCMakeLists.txtに書くこともできます。例えば、Windows専用のライブラリをリンクしたり、ビルド構成に応じたオプションを設定することが可能です。


cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
project(VisualStudioCMakeExample)

set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)
add_executable(main main.cpp)

# Visual Studio固有の設定
if(MSVC)
    message("Visual Studio向け設定")
    target_compile_options(main PRIVATE /W4 /permissive-)
endif()

上記のif(MSVC)はVisual Studioのコンパイラを使用している場合にだけ有効な設定です。初心者でもCMakeを使えば、複雑なコンパイラ設定を意識せずに開発できます。

4. 実際にVisual Studioでビルド

4. 実際にVisual Studioでビルド
4. 実際にVisual Studioでビルド

Visual StudioでCMakeプロジェクトを開いたら、左上の「ソリューション構成」でDebugやReleaseを選択し、F5キーでビルドと実行が可能です。ビルドログやエラーもVisual Studio上で確認できるので、初心者でも安心です。


# コマンドラインからも可能
cmake -G "Visual Studio 17 2022" ..
cmake --build . --config Release

コマンドラインでもVisual Studio向けにビルドできます。-Gオプションで生成するプロジェクトの種類を指定し、--configでビルド構成を選びます。

5. Visual StudioとCMake連携のポイント

5. Visual StudioとCMake連携のポイント
5. Visual StudioとCMake連携のポイント
  • CMakeLists.txtに環境依存の設定を書いておくと、複数環境で同じプロジェクトを使える
  • Visual StudioのCMake統合機能を使えばGUIで簡単にビルド・デバッグが可能
  • 初心者でも、Visual Studioのエディタやデバッガを活用してC++学習がスムーズ
  • マルチプラットフォーム対応のCMakeプロジェクトでも、WindowsではVisual Studio向けに最適化可能

このように、CMakeとVisual Studioの連携を理解すると、初心者でも安心してC++開発を始められます。

この記事を読んだ人からの質問

この記事を読んだ人からの質問
この記事を読んだ人からの質問

プログラミング初心者からのよくある疑問/質問を解決します

CMakeとは何ですか?Visual StudioだけでC++の開発はできないのでしょうか?

CMakeは、C++のプロジェクトをビルドするための設定ファイルを自動生成するツールです。もちろんVisual Studio単体でもC++の開発は可能ですが、CMakeを利用することで、Visual Studio専用のプロジェクトファイルを自分で一から作成する手間が省けます。また、CMakeLists.txtという共通の設定ファイルを用意するだけで、Windows以外の環境や、異なるバージョンのVisual Studioでも動作するプロジェクト構成を簡単に構築できるのが大きなメリットです。初心者にとっても、プロジェクト管理の標準的な手法を学べるため非常に有益です。
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