C言語とWSLを活用した学習方法|WindowsでLinux開発環境を手に入れよう!
生徒
「先生、C言語の勉強をしたいんですけど、WindowsだとLinuxみたいな開発環境が使えないんですか?」
先生
「実は、WindowsでもLinuxのような環境を使える方法があるんですよ。それが“WSL(ダブルエスエル)”です。」
生徒
「WSLって何ですか?パソコンに詳しくなくても使えるんでしょうか?」
先生
「もちろんです。WSLを使えば、Windowsの中に“仮想的なLinux”を作って、C言語の開発やGCCの実行が簡単にできるようになります。今日はその方法を一から説明しますね。」
1. WSLとは?WindowsでLinuxが動く仕組み
WSL(Windows Subsystem for Linux)とは、Microsoftが提供している機能で、Windows上でLinuxを動かすための仕組みです。難しい設定をしなくても、UbuntuなどのLinuxをWindowsにインストールして使えるようになります。
つまり、Windowsのパソコン1台で、Linuxの開発環境をそのまま使えるというわけです。C言語のコンパイルや実行に使うGCCなども簡単に利用できます。
プログラミング初心者の方でも、WSLを使えば学校や職場で使われる「Linux環境」に慣れることができるため、将来的にも役立ちます。
2. WSLをインストールする手順
WSLの導入はとても簡単です。コマンドを1行入力するだけでインストールできます。以下の手順で進めましょう。
① 管理者権限でPowerShellを開く
スタートメニューで「PowerShell」と入力し、右クリックして「管理者として実行」を選びます。
② 次のコマンドを入力
wsl --install
このコマンドでWSLが自動的に有効化され、UbuntuなどのLinuxディストリビューションがインストールされます。
③ パソコンを再起動
インストール完了後、再起動すると「Ubuntuのセットアップ画面」が表示されます。ユーザー名とパスワードを設定すれば完了です。
3. WSL上でC言語を動かしてみよう
インストールが終わったら、いよいよC言語のプログラムを実行してみましょう。まず、GCCをインストールします。
sudo apt update
sudo apt install gcc
次に、C言語のファイルを作ってみます。エディタとして「nano」や「vim」が使えます。
nano hello.c
次のようなシンプルなプログラムを書いて保存します。
#include <stdio.h>
int main() {
printf("Hello, WSL!\n");
return 0;
}
保存したら、次のコマンドでコンパイルします。
gcc hello.c -o hello
実行してみましょう!
./hello
Hello, WSL!
このように表示されれば、Windows上でLinuxのGCCを使ってC言語が動作しています!
4. VSCodeとWSLを連携して快適に学習する
WSLの便利なところは、Visual Studio Code(VSCode)と連携できることです。VSCodeはMicrosoftが提供する無料の開発ツールで、初心者にも使いやすいのが特徴です。
VSCodeで「Remote - WSL」という拡張機能をインストールすれば、Windows上でLinuxのファイルを直接編集できます。しかも、保存すればそのままWSLでコンパイルできるので、操作がとてもスムーズです。
つまり、Windowsの使いやすさとLinuxの開発力を両立できるというわけです。C言語の勉強にも最適な環境になります。
5. WSLで学ぶことのメリット
WSLを使う最大の利点は、「Linuxの基本操作を自然に学べる」という点です。C言語はもともとUNIX(Linuxの元になったOS)で生まれた言語なので、Linux環境との相性がとても良いのです。
- ターミナルでのコマンド操作に慣れる
- GCCコンパイラの使い方を実践で覚えられる
- 実際の開発現場に近い環境を体験できる
また、学校や企業で使われるサーバー環境もLinuxが主流です。今からWSLで慣れておくと、将来的に非常に役立ちます。
6. WSLの基本操作を覚えよう
ここで、WSLの中でよく使う基本コマンドをいくつか紹介します。C言語の学習を進める上で覚えておくと便利です。
| コマンド | 意味 |
|---|---|
ls | ファイルやフォルダを一覧表示 |
cd | フォルダを移動 |
mkdir | 新しいフォルダを作成 |
rm | ファイルを削除 |
gcc ファイル名.c -o 実行ファイル名 | C言語をコンパイル |
./実行ファイル名 | プログラムを実行 |
最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か使ううちに自然と慣れていきます。まるでスマホの操作を覚えるように、少しずつ試していけば大丈夫です。
7. WSLはC言語学習の最強ツール
WSLを使えば、Windowsパソコン1台でC言語の開発・実行・デバッグが完結します。Linuxの知識も同時に身につくため、プログラミング初心者にとって最適な環境です。
「GCCでコンパイルして実行する」流れを身につければ、どんな環境でもC言語プログラムを動かせるようになります。まずはWSLをインストールして、C言語の世界に一歩踏み出してみましょう。
まとめ
C言語とWSLを組み合わせた学習方法を振り返ると、Windows環境しか持っていない学習者でも本格的なLinux開発環境を簡単に手に入れられるという大きな魅力が見えてきます。WSLは、従来必要だった複雑な仮想環境の設定や専用ソフトの導入を省き、誰でも手軽にLinuxの操作やC言語のコンパイル手順を実践できる優れた仕組みです。特に、Windowsしか使ったことのない初心者が、Linuxに触れる最初のステップとしてWSLは非常に適しています。 C言語はもともとUNIX(現在のLinuxのルーツ)で誕生した言語であり、その本来の姿を理解するにはLinuxのコマンド操作やターミナルの使い方を学ぶことが大きな意味を持ちます。WSLを通じて「gccでコンパイルする」「ターミナルでプログラムを実行する」という流れを体験することで、より本質的なC言語の学習が可能になります。また、WSLはVSCodeなどの開発ツールと連携できるため、Windowsの操作性とLinuxの開発環境を両立した快適な学習環境が構築できます。 実際にWSLを使ってみると、Linuxコマンドの理解が進み、C言語のファイル操作、コンパイル、実行までの一連の流れが自然と身に付きます。さらに、WSLは企業や学校でも広く活用されているため、就職後や実務で必要となるLinuxスキルに直結するという大きなメリットもあります。学習を通じて、C言語とLinuxという組み合わせの強さを実感し、自らのスキルとして確かな基盤を築いていくことができます。 以下に、WSL上で動作させる簡単なサンプルプログラムをまとめました。記事で紹介したコマンドの流れとともに、実際に自分の環境で動かしてみることで、学習の理解がさらに深まります。
WSLで試せる簡単なサンプルプログラム
WSL上で作成し、gccでコンパイルして実行できるシンプルなC言語の例です。学習初期に「正しく動いた!」という成功体験をつかむのに最適な構成になっています。
/* hello_wsl.c */
#include <stdio.h>
void showEnv() {
printf("WSLで動作するC言語プログラムです。\n");
printf("Linuxコマンドとgccの使い方にも慣れていきましょう!\n");
}
int main() {
printf("=== WSL C言語学習サンプル ===\n");
showEnv();
return 0;
}
このプログラムは、WSL環境でのコンパイル練習にぴったりです。以下のようにgccを使えばLinuxらしい学習が自然に身につきます。
gcc hello_wsl.c -o hello_wsl
./hello_wsl
こうした実行の積み重ねによって、Linuxコマンドの感覚がつかめ、C言語の学習効率も格段に上がります。Windowsしか触ったことがない初心者でも、WSLならストレスなく本格的な開発体験ができる点は非常に魅力的です。
生徒
「WSLってすごいですね。WindowsなのにLinuxのコマンドが使えて、C言語もそのまま動くなんて驚きました!」
先生
「そうでしょう?WSLは学習者にとって非常に良い環境なんです。Linuxの基本を学びながらC言語にも触れられるので、一石二鳥なんですよ。」
生徒
「コマンド操作は少し緊張しましたけど、gccでコンパイルして実行できたときは達成感がありました。これなら続けられそうです!」
先生
「その調子です。何度も繰り返していけば自然と慣れていきますし、Linuxを使えることはエンジニアとして大きな強みになりますよ。」
生徒
「VSCodeと連携できるのも便利でした。Windowsの使いやすさとLinuxの開発力が両方使えるなんて最高ですね!」
先生
「まさにそこがWSLの魅力です。これからもっと大きなC言語プログラムにも挑戦できますよ。一歩ずつ進めていきましょう。」