カテゴリ: C言語 更新日: 2025/12/11

C言語のリモート開発環境を作る方法(VS Code Remote)初心者向け完全ガイド【2025年版】

C言語のリモート開発環境を作る方法(VS Code Remote)
C言語のリモート開発環境を作る方法(VS Code Remote)

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、C言語の勉強をしているんですが、ノートパソコンが古くて動作が重いんです。どうしたらいいですか?」

先生

「それならリモート開発環境を使う方法があります。クラウドや別のパソコンを使って、VS CodeでC言語を快適に動かせますよ。」

生徒

「リモート開発って、難しそうですね……。プログラミング初心者でもできますか?」

先生

「大丈夫です。VS Codeには“Remote Development”という機能があって、設定も簡単です。一緒にやってみましょう。」

1. リモート開発とは?

1. リモート開発とは?
1. リモート開発とは?

リモート開発(Remote Development)とは、自分のパソコンではなく、別の場所にあるサーバーや仮想マシン(クラウドなど)でプログラムを動かす方法のことです。たとえば、パソコンが非力でも、リモート先の高性能な環境でC言語のコンパイルや実行ができます。

簡単に言うと、「自分のPCはリモコンで、実際の作業は別のPCがしてくれる」イメージです。Visual Studio Code(VS Code)のリモート機能を使えば、難しい設定なしで実現できます。

2. VS Code Remoteとは?

2. VS Code Remoteとは?
2. VS Code Remoteとは?

VS Code Remote(リモート開発機能)は、Visual Studio Codeの拡張機能です。これを使うと、SSH接続で他のパソコンやクラウド環境にアクセスし、まるで自分のローカル環境のようにファイルを開いたり、C言語をコンパイルしたりできます。

  • リモートサーバー上でC言語をコンパイルできる
  • WindowsからLinux環境に接続して学習できる
  • ローカルにはソースコードだけ保存し、動作はクラウドで実行

つまり、VS Codeを使えば、初心者でもLinux環境で本格的なC言語開発が体験できるのです。

3. 必要な準備

3. 必要な準備
3. 必要な準備

まず、リモート開発を始めるには、いくつかの準備が必要です。難しく見えますが、一つずつ進めれば問題ありません。

(1)Visual Studio Codeのインストール

公式サイトからVS Codeをダウンロードし、インストールします。Windows・Mac・LinuxのどれでもOKです。

(2)Remote Development拡張機能の追加

VS Codeを開いて、左側の「拡張機能」アイコンをクリックします。検索欄に「Remote Development」と入力してインストールしましょう。これにより次の3つの拡張機能が一括で導入されます。

  • Remote - SSH
  • Remote - Containers
  • Remote - WSL

(3)接続先(リモート環境)の用意

リモート開発を行うためには、接続先となるLinux環境が必要です。主な選択肢は次の通りです。

  • WSL(Windows Subsystem for Linux):Windows 10/11に標準搭載されているLinux環境
  • クラウド環境:AWS、Google Cloud、Azureなどにサーバーを用意
  • 自宅の別PC:SSHで接続可能なLinuxマシン

4. WSLを使ってVS CodeでC言語を動かす手順

4. WSLを使ってVS CodeでC言語を動かす手順
4. WSLを使ってVS CodeでC言語を動かす手順

最も初心者向けの方法が、Windows+WSL+VS Codeの組み合わせです。実際にC言語を動かしてみましょう。

(1)WSLのインストール

まず、PowerShellを開いて次のコマンドを入力します。


wsl --install

インストールが完了したら、再起動してUbuntuなどのLinux環境を選択します。

(2)GCCのインストール

WSLのターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。


sudo apt update
sudo apt install build-essential

(3)VS Codeから接続

VS Codeを開いて左下の緑色のボタン「>>< Remote」をクリックし、「WSL: 新しいウィンドウを開く」を選択します。これでVS CodeがLinux環境と接続されます。

(4)C言語の動作確認

新しいファイルを作り、以下のコードを入力します。


#include <stdio.h>

int main() {
    printf("Hello Remote C World!\n");
    return 0;
}

保存したら、ターミナルで次のようにコンパイルして実行します。


gcc test.c -o test
./test

Hello Remote C World!

この表示が出れば、リモート開発環境が正しく動作しています。

5. SSHでリモートサーバーに接続する方法

5. SSHでリモートサーバーに接続する方法
5. SSHでリモートサーバーに接続する方法

クラウドや他のPCにあるLinuxに接続したい場合は、SSH接続を使います。SSH(Secure Shell)とは、安全にリモートコンピュータへ接続する仕組みです。

  1. VS Code左下の緑色アイコンをクリック
  2. 「Connect to Host...」を選択
  3. 接続情報(例:user@192.168.1.10)を入力
  4. 初回のみ、接続の許可を確認されるので「Yes」を選択

接続できたら、あとはローカルと同じようにC言語ファイルを編集・実行できます。クラウド環境でGCCを使えば、大規模なプログラムもスムーズに動きます。

6. VS Code Remoteのメリット

6. VS Code Remoteのメリット
6. VS Code Remoteのメリット
  • 古いパソコンでも軽快にC言語の開発ができる
  • Linuxのコマンドやツールをそのまま利用可能
  • 複数の端末で同じ開発環境を共有できる
  • チーム開発やクラウド学習にも最適

また、C言語の学習においては、Linux環境を使うことでより実践的なコンパイルや実行の仕組みを体験できます。これにより、大学や企業の開発環境にもスムーズに対応できるようになります。

7. リモート開発を快適にするコツ

7. リモート開発を快適にするコツ
7. リモート開発を快適にするコツ
  • リモート側のネットワーク速度を安定させる
  • VS Codeのテーマやフォントサイズを調整して見やすく
  • 必要な拡張機能(C/C++ IntelliSense、Code Runnerなど)を導入
  • SSHキー認証を設定して毎回パスワードを入力しないようにする

こうした小さな工夫で、C言語のリモート開発がより快適になります。最初は難しく見えますが、一度設定してしまえば日常的に使える便利な学習環境になります。

まとめ

まとめ
まとめ

C言語の学習では、「開発環境が重くて作業が進まない」「Linux環境で練習したいのに環境構築が難しい」といった悩みがよく生まれます。そうした問題を解決してくれるのが、今回取り上げたVS Code Remoteを活用したリモート開発環境です。リモート開発は、自分のパソコンに負荷をかけず、クラウドや別のパソコンの性能を使って快適に作業できる仕組みです。とくにC言語のようにコンパイルを多用する学習では、リモート環境があるだけで作業効率が大きく向上します。 VS Code Remoteは、初心者でも使いやすい設計で、SSH接続やWSLとの連携も簡単です。ローカルがWindowsでもLinuxのような環境で学習できるため、「大学の授業がLinux環境」「就職先の環境がLinux」という場合でもスムーズに対応できます。実際に学習を進めていくと、「リモート側でGCCを使って高速にコンパイルできる」「フォルダー操作やコード編集がローカルのように直感的」といったメリットを感じられます。 また、リモート開発環境は単なる技術の便利機能にとどまらず、C言語の理解を深めるための大きな武器になります。クラウドを使った環境やWSLを使った実践的な環境があれば、Linuxコマンドやファイル構造を自然と覚え、C言語をより深く扱えるようになります。さらに、複数端末で同じ開発環境を再現できるため、自宅と学校、デスクトップとノートパソコンなど、どこでも学習を続けられる柔軟性も魅力です。 以下では、リモート開発の理解をさらに深めるため、簡単なサンプルコードを使い、リモート環境での動作確認をまとめておきます。

リモート環境で動作確認するC言語のサンプルコード


#include <stdio.h>

void show_message(const char *msg) {
    printf("メッセージ: %s\\n", msg);
}

int main() {
    show_message("VS Code Remote で動作確認!");
    return 0;
}

gcc remote_test.c -o remote_test
./remote_test

メッセージ: VS Code Remote で動作確認!

このように、ローカルではなくリモート環境でコンパイル・実行することで、マシン性能に左右されずに安定して学習を進められます。また、VS Code Remoteではエディタの補完機能やデバッグ機能も利用でき、C言語学習を大きくサポートしてくれます。拡張機能と併せて使うことで、実務レベルの開発に近い環境を整えることができます。 リモート開発環境を構築する過程では、SSHの理解、WSLのインストール、クラウド環境の利用など、プログラミング学習に役立つ周辺知識も自然と身につきます。これらはC言語だけに限らず、PythonやRust、C++など他言語にも応用できるものです。将来、より高度な開発を行う際にも必ず役立つスキルとなるでしょう。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「先生、リモート開発ってもっと難しいものだと思っていたんですけど、意外と簡単に使えるんですね!」

先生

「そうなんです。VS CodeのRemote機能は初心者でも扱いやすい設計になっているので、C言語の学習にもぴったりなんですよ。」

生徒

「クラウドやWSLに接続するだけで、高性能な環境を使えるのが嬉しいです。コンパイルも早くて驚きました!」

先生

「その速さがリモート開発の最大の魅力ですね。ノートパソコンが古くても環境が整えば快適に学習できます。」

生徒

「これなら学校でも家でも同じ環境で学べそうです。リモート開発がこんなに便利だとは思いませんでした!」

先生

「同じ環境を共有できるのは本当に強いですね。C言語はもちろん、他の言語でも応用できますから、ぜひ積極的に活用してみてください。」

生徒

「はい!もっといろいろ試して、リモート開発を使いこなせるようになりたいです!」

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